大学入試で使える!プログラミングのAO入試がある大学とは?
こんにちは!
テックチャンスブログ編集部の國貞です!
今回は、大学受験を考えているプログラミングキッズたちに向けて、将来プログラミングが活かせる!大学入試選抜方式について詳しく解説していこうと思います!
一般選抜もいいけど、
「せっかく身につけたプログラミングを活かしたい!」
と考えているそこのあなたに、大学入試の仕組みを理解して、これからの勉強を賢く先取りしていきましょう!
それでは、大学受験でプログラミングが使えてしまう入試方式から詳しく解説していきます。
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AO入試(総合型選抜)とは
AO(エーオー)入試とは、「Admissions Office(アドミッションズ・オフィス)入試」の略で、受験生と大学が学生に求める学生像(アドミッション・ポリシーと言われる)がどれだけマッチしているかで、合否が決まる入試方式のことを言います。
現在では、「総合型選抜」と呼ばれています。
文部科学省が提示している、令和5年度大学入学者選抜実施要項では
詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって,入学志願者の 能力・適性や学習に対する意欲,目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法
https://www.mext.go.jp/content/20210617-mxt_daigakuc02-000010813_1.pdf
と記載されています。
簡単にいうと、「受験生の学習意欲や志望する大学・学部に対する適正、目的意識を測る入試方式」と言えます。
よく聞く「アドミッション・ポリシー」
アドミッション・ポリシーは、「入学者受け入れの方針」を表す言葉ですが、つまるところ「大学側がどのような学生を求めているか」「こういう学生に来てほしい!」といったことを表したものとなります。
アドミッション・ポリシーが気になる場合は
- 大学・学部ごとのホームページ
- 学生募集要項
- 大学のパンフレット
などを参考にするといいでしょう。
インターネットで「志望校 アドミッションポリシー」と検索すると、志望する大学学部のアドミッション・ポリシーがヒットします。
アドミッション・ポリシーの具体例
アドミッション・ポリシーの具体例を見てみましょう。
例として紹介するのは、広島大学情報科学部のアドミッション・ポリシーです。
広島大学情報科学部のアドミッション・ポリシー(抜粋)
https://www.hiroshima-u.ac.jp/nyugaku/policy/ap/15
求める学生像
広島大学情報科学部では、情報科学の基盤となる計算機科学、データ科学、知能科学の分野において国際通用性の高い基礎学力と応用力を身につけ、ビッグデータや高次元データを含む多様な質的・量的データの処理・解析と課題解決を通して、急速なグローバル化と高度情報化が進む現代社会の発展に貢献できる人材の育成を目指しており、特に次のような学生を求めています。
・ 数学の基礎的な知識と理論的思考力を有する人
・ 現代社会が抱えるさまざまな課題や社会現象に高い関心を持ち、独創的な発想と斬新なアイディアでソリューションを導き出す意欲がある人
・ プログラミングから情報処理、データ解析まで幅広く横断的に学びたい人
・ 国際的な視野と外国語によるコミュニケーションに関する基礎能力を持ち、国内外において人類の平和と発展に貢献する意欲を持つ人
・人と情報の関わりに関心を持ち、地域産業の振興と国際化に貢献する強い意欲を有する人
このように、どのような資質・能力を有しているか、何のために学びたいかなど、大学や学部側が理想とする学生像が書かれているのがアドミッション・ポリシーです。
アドミッション・ポリシーは大学や学部ごとに様々です。
自身が出願する大学・学部のアドミッション・ポリシーは十分理解し、徹底した自己分析を行った上で志望理由書を書きましょう。
AO入試と総合型選抜の違いとは
これまで「AO入試」と呼ばれていた選抜方式は、大学入試改革に伴い2021年度入試から「総合型選抜」と名前が変わり、選抜基準にも少し変化が見られます。(現在でもAO入試と表記している大学もあります)
ちなみに、これまでの「一般入試」は「一般選抜」へ、「推薦入試」は「学校推薦型選抜」と名称が変化しています。
文部科学省は大学入試改革に伴い、総合型選抜を含むすべての入試方式で学力評価するよう方針を打ち出しました。
そのため、今後は総合型選抜でも、英語資格試験や、面接、プレゼンテーション、大学入学共通テストなど、何らかの形を通して学力を確認するケースが増えると予測されます。
基礎学力の対策も必須です。
ちなみに、総合型選抜の前身となるAO入試を全国で一番最初に導入したのは、あの慶應義塾大学です。
1990年に、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が、それまで欧米で行われていたAO入試(総合型選抜)を日本で初めて実施しました。
SFCは現在でも、総合型選抜の募集人員を各学部で100名から150名に増やすなど、さらなる増強を行っています。
国立大学でも、2000年に東北大学、筑波大学、九州大学が総合型選抜を導入し、総合型選抜を導入する大学は年々増加しています。
総合型選抜を実施している大学一覧はこちらのページで確認できます。
総合型選抜一覧(2023年)駿台予備校
https://www2.sundai.ac.jp/nyushi-info/ao-nyushi/
総合型選抜の受験資格とは?
それでは、総合型選抜を受験できるのはどのような人なのでしょうか?
受験資格などはどのようになっているのか気になりますよね?
高校3年間の評定平均が一定以上である必要がある「学校推薦型選抜(推薦入試)」と異なり、どちらかというと学ぶ意欲を重視している「総合型選抜」では、明確な受験資格があるわけではありません。
少なくとも、評定平均のような足切りラインがあるわけではないので、実質だれでも受験できるということになります。
実際どのような選考が行われるかについては、大学や学部ごとにそれぞれ異なるので、必ず志望校の募集要項や公式サイトで確認しておきましょう。
基本的には
- 志望理由書
- 小論文
- 学力検査
- 面接
- 実技試験
- 課外活動実績
などから評価されることが多いです。
どのような形式で評価されるのかについてもきちんと確認しましょう。
総合型選抜(AO入試)でプログラミングの実績が使える大学とは
これまでの話で、総合型選抜についてお話ししてきましたが、大学学部によっては、課外活動実績が評価される大学も存在します。
学生が、その大学のアドミッション・ポリシーに沿った優れた実績を持っていれば、評価してもらえるというわけです。
今回は、最近テレビでも話題になる機会が増えてきた「プログラミング」に注目して、プログラミングの実績が総合型選抜で使える大学をピックアップしてみていきましょう。
総合型選抜(AO入試)でプログラミングが使える大学をピックアップ
国公立大学
- 東京大学
- 京都大学
- 筑波大学
私立大学
- 慶應義塾大学
- 関西大学
東京大学
東京大学では、工学部や理学部の学校推薦型入試(旧:推薦入試)において、プログラミングコンテスト等の入賞実績や商品レベルのソフトウェア開発経験、科学雑誌への論文発表などが評価される形で募集しています。
東京大学 学校推薦型選抜 学生募集要項
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_28.html
京都大学
京都大学では、「特色入試」という形式での入試制度があり、特に工学部では学校推薦型選抜、理学部では総合型選抜での入試方式となっていますので、出願を希望する学部がどの形式での選抜になるのかを募集要項から詳しく確認しておきましょう。
京都大学 特色入試
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/tokusyoku
筑波大学
筑波大学の情報学群では、AO入試の代わりにAC入試が実施されており、自己推薦書と面接・口述試験によって選考されます。
また、国際科学オリンピック特別入試も行われ、日本代表に選ばれた人や一定の成績を持つ人が対象となっています。
筑波大学 入学案内・募集要項の一覧
https://www.tsukuba.ac.jp/admission/undergrad-list-guidebooks/
慶應義塾大学
慶應義塾大学では理工学部や総合政策学部・環境情報学部(SFC)において、AO入試でプログラミングコンテスト等の入賞実績が評価されます。
その他、学校の成績などの出願条件も確認しておきましょう。
理工学部 出願資格および提出書類、選考方法、選考結果
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/ao-st/
総合政策学部・環境情報学部(SFC) 出願資格および提出書類、選考方法、選考結果
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/ao-sfc/
関西大学
関西大学では、システム理工学部や総合情報学部などで、コンテストなどの成果実績が課外活動実績として評価されます。
その他選考課程に、課題レポートに基づき制作したソースコードの提出やパワーポイントのスライドを用いたプレゼンテーションなどがあります。
システム理工学部
https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/youkou_ao/index.html
総合情報学部
https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/youkou_ao/pdf/2023_ao_yoko.pdf
総合型選抜(AO入試)に有利なプログラミング系の資格やコンテスト
それでは、たとえばどのようなコンテストがあるのかみていきましょう。
国際情報オリンピック
国際情報オリンピックは、生徒・学生を対象に数理情報科学の問題解決能力を見いだし、育成することを目的として開催されています。
1989年以来毎年開催され、日本では2018年に開催されました。
参加資格は、大会開催前年の9月から12月にかけて代表となる国の中等教育機関に在籍し、大会開催年の7月1日に20歳以下であることが条件となります。
競技日は2日あり、選手は各競技日に5時間で3つの課題に取り組みます。課題は、実社会で直面する様々な課題を模したものとなっており、数理情報科学によって解決する問題解決能力が求められます。
与えられた問題を解くために、効率の良いアルゴリズムを考え出し、そのアルゴリズムに基づいて正しく動作する解法プログラムを作成することが要求されます。
高校生・高専生科学技術チャレンジ
https://manabu.asahi.com/jsec/
高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)は、全国の高校生と、高等専門学校生を対象に、2003年に始まった科学技術の自由研究コンテストです。
幅広い分野から研究作品を募り、専門家による書類審査とプレゼンテーション審査で優秀な作品を表彰します。
対象となる研究分野は、伝統的な「理科」の範囲に加え、ロボット工学、数学、行動・社会科学などもあり、多岐にわたります。また都道府県ごとの地方審査はなく、全国から直接応募できます。皆さんの得意な分野、好きな分野で、多彩な研究作品を募っています。
さらに、日本を代表する大学の多くが、JSECでの実績を入試で評価しています。
JSECは大阪大学、神奈川工科大学、慶応義塾大学、神戸大学、千葉大学、東京大学、早稲田大学の入試で評価対象のコンテストとして認定されています。
日本学生科学賞
https://event.yomiuri.co.jp/jssa/
1957年にスタートした日本学生科学賞は、中学生、高校生を対象にした歴史と伝統のある日本最高峰の科学コンクールで、毎年9~10月、身の回りの小さな疑問や不思議の解明、教科書に書かれている学説に対する疑問の解決などについて、 個人、もしくは生徒が共同で取り組んだ実験・研究・調査作品を募集しています。
応募作品には専門家による書類審査とプレゼンテーション審査を行い、優秀な作品を表彰しています。
未踏ジュニア
未踏ジュニアは、独創的なアイデアや卓越した技術を持つ17歳以下の小中高生及び高専生を支援するプログラムです。
また、未踏事業という、経産省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催している、優秀な25歳以下の若者を支援するプログラムがあります。
そして、その未踏卒業生がボランティアで運営しています。
未踏卒業生や各界で活躍するエンジニア・専門家の指導が受けられるメンタリングの提供や、開発資金の援助のサポートも行っています。
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