子供がプログラミングを独学(自習)するのは可能?プロがメリット・デメリットを解説。
子供がプログラミングを独学で学ぶことは可能なのでしょうか?
この記事ではプログラミング教室を運営し、自らもプログラミングを独学で学んできた私が、上記の疑問にお答えします。
本記事では、プログラミングを独学することのメリット・デメリットについて解説いたします。ぜひ最後までお読みください
この記事のコンテンツ一覧
子供がプログラミングを独学することは可能?
結論から言うと、プログラミングを独学することは可能です。
理由は2つあります。
理由1.Web上に優れた教材がたくさんある
1つは優れた書籍やWeb上で学べる教材が溢れていることです。
プログラミングを独学するための書籍は書店に行けば置いてあります。
特に最近は子供向けの学べる教材も増えてきました。
例えば、下記のような書籍があります。
小学生からはじめるわくわくプログラミング
できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch プログラミング入門 できるキッズシリーズ
詳細→小学生のプログラミング教材には何がおすすめ? スクール運営者が3個おすすめ
理由2.スクール経営者の私も独学で身に付けた
プログラミングを独学することは可能な2つ目の理由は、私自身がプログラミングを独学で身につけたからです。
プログラミングの存在は大学の工学部に入学したことで知りました。
そこからプログラミングは自分で書籍を読みながら学び、作品を作れるようになりました。
その経験から、熱意があればプログラミングは独学で身につけることが可能だと思っています。
塾や教室で教えてもらうのとは何が違う?
では、塾や教室はなんのためにあるのでしょうか。
塾の役割 1.やる気
1つは、やる気の問題です。
プログラミングは独学で学べるのですが、実は挫折する人が多いことをご存知でしょうか。
高いやる気がないと、独学でプログラミングを身につけることは難しいかもしれません。
そのため、塾に通うことで やる気を保ったまま学習を継続することができます。
実際、オンラインの動画授業だと修了率は6%程度であることが知られています。
ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同で設立したedXは、最新の統計でコースの修了率が5.5%であったと発表しています。
TechChance! でも新型コロナウイルス自粛期間はオンライン授業を行っています。
ただし、動画ではなく双方向で対話ができる授業形式にすることで、やる気がなくなってしまう事態を防いでいます。
詳細→テックチャンスはオンライン授業を実施しています【新型コロナウイルス完全対応】
塾の役割2.効率を上げる
もう1つは、効率の問題です。
独学ですと、わからないところは自分で調べる必要があります。
もちろん、自分で調べる能力は必要なのですが、最初はどんな単語で調べればいいかもわかりません。
例えば、プログラミングをしていると英語でエラーが出てきます。
その際に、どのように検索をすればいいのか知っておかないと、自分で解決することは難しいです。
塾ですと、先生に聞くことができるため、効率よく学ぶことができます。
子供がプログラミングを独学するメリット
子供がプログラミングを独学するメリットはあるのでしょうか。
2点あります。
1.自分で調べる力が身につくこと
プログラミングはエラーとの戦いです。
わからないことが出た時、その都度調べる必要があります。
独学することで、自分がわからない課題の解決力がよりつきます。
なぜなら、わからない時に頼れるのが自分しかいないからです。
一方これはデメリットにも繋がります。
デメリットについては次の項目で説明します。
2.費用が抑えられる
独学の場合、塾に通うのと比べて費用は安く抑えられます。
プログラミングの書籍は高額である場合が多いですが、それでも2000円程度で購入できます。塾に通うよりは安く抑えることができます。
子供がプログラミングを独学するデメリット
当然ながら、独学するデメリットもあります。
ここでは2つ説明します。
1.何を勉強すればいいかわからず、関係ないことに時間を使ってしまう
プログラミングの場合、この作品を作りたいなら、この言語のように、学ぶべき内容が決まっています。独学の場合は全体像が見えないため、無駄な学習を行ってしまう可能性があります。もちろん、無駄とは言ってもそれも力になりますが、遠回りになります。
たとえば、AIを学びたいのであれば、現在はPythonという言語がおすすめです。
ゲームを作りたいのであれば、C#という言語がおすすめです。
このように、教師側では何を学ぶのがその子に適しているのか、作りたい作品をもとに考えることができます。
全体像がわからないと、試しにやってみたけれど、何ができるかわからずに終わってしまう、という事態が発生する可能性があります。
2.プログラミングが嫌いになってしまう
一つのエラーの解決に、数時間かかることはザラにあるのがプログラミングの世界です。
私の場合でも、エラーの解決に何日もかかることもなんども有りました。
そのため、すぐに詰まって解決できず、プログラミングを嫌いになる可能性はあります。
コンピュータは、子供や大人も平等です。書かれた命令を誰が書いたかを気にせずに実行します。
そのため、一個のエラーが解決できず、嫌になってプログラミング自体を嫌いになってしまうかもしれません。
わかる人が見れば、すぐにアドバイスで解決できるのに、です。それはとても勿体無いと思います。
子供がプログラミングを自習する具体的方法とは?
自習する場合は、本やWeb上の教材を使うことが一般的です。
本は以前の記事を参照ください。
詳細→小学生のプログラミング教材には何がおすすめ? スクール運営者が3個おすすめ
Web上の教材ではいくつかあるので紹介します。
ドットインストールをお勧めしています。
理由は、自分のPC上で学べるため、作品作りに活かしやすいからです。
ただし、こちらはある程度コンピュータ知識のある人向けのサイトですので、初めてするのはハードルが高いかもしれません。
2.Code.org
「マインクラフト」など、子どもに人気のゲームを基にした教材を使ってプログラミングの基本ロジックを学ぶことができます。
お笑い芸人「厚切りジェイソン」さんと番組キャラクターと一緒に、プログラミング学習言語のScratch(スクラッチ)を学びます。
子供の反応を見て、学習スタイルを決めましょう
子供がやってみたいという思いがあるなら、塾でも自習でも大丈夫です。
まずは自分で始めさせてみて、すぐ詰まるようでしたら塾も選択肢に入れていただけたらと思います。
塾を選ぶ場合、一斉授業ではなく、講師が一人一人の質問に答えてくれる授業スタイルの塾を選ぶことをお勧めします。一斉授業であれば、自習とそう変わらないからです。
TechChance!では、少人数制クラスをモットーにしており、一人一人の質問に講師が答えます。