小学生におすすめのプログラミング言語3選をプロが解説

皆さんはプログラミングについてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
プログラミングは必須スキルな時代になったと感じている一方で、いきなり始めるにはハードルが高いものだ、と感じている方も多いかもしれません。
専門家や研究者がパソコンに不思議な暗号を打ち込んでいく姿はよくイメージされますよね。
しかし、技術が発展した令和のこの世の中、そんなことは全くありません!
小学生でも簡単かつ楽しみながら扱えるようなプログラミングの方法が数多くあるんです!
実際に大学受験の際の共通テストでも出題されるほど「使えて当たり前」なものになってきており、それゆえに小学生でも気軽にプログラミングを始められる環境が整っています!!
この記事ではプログラミング教室を運営し、自らもプログラミングを独学で学んできた私が、プログラミングを独学で始める方法や、小学生におすすめのプログラミング言語ついて紹介します。
ぜひ最後までお読みください!!
この記事のコンテンツ一覧
プログラミングってなに?
そもそもプログラミングとはなんでしょう?
プログラミングとはズバリ、コンピュータに専用の言語を使って「こう動いてほしい」という指示を作ることです。
私たちの身の回りはプログラミングで囲まれているといっても過言ではないほど重要なものなのです。
例えば、ゲームのキャラがコントローラーで操作できたり、掃除ロボットが掃除したり、googleで検索したら何でもわかるのも、全部プログラミングの力です。
誰かが「こういう時はこうやって動くんだよ」って指示をたくさん与えているからこれらがちゃんと動作するんです。
この指示には、普段使う人間の言葉と違うものを使う必要があります。
人間が話す日本語や英語と違って、コンピュータにはコンピュータが理解できる言語があって、人間の言葉はほとんど理解できません。
これがよくプログラミングとしてイメージされる「暗号」の正体です。
この言語はプログラミング言語と呼ばれ、世界中に数百種類以上あり、それぞれ得意分野が違います。
中には、パソコンの画面で一つ一つの命令がブロックとして用意されていてマウスでブロックを繋げていくだけでプログラミングできるものもあります。
こういったものは視覚的で、成果がすぐ見えるので小学生が最初に触れるプログラミング言語として人気です!
小学生でもプログラミングは学べる?
小学生でもプログラミングは学べます!!!
むしろ小学生が持つ柔軟な思考力や好奇心はプログラミングを学ぶ上でとても大きな武器になります。
しかも、学習方法をしっかりと選びさえすればハードルはとても低いです。
一般的に使われるプログラミング言語は簡単な英単語と記号・数字を組み合わせたような、テキストベースの文法で書かれます。
このようなプログラミング言語を使用するには、ある程度のキーボード操作能力と英単語の知識が必要になります。
しかし、キーボード操作に不慣れで英単語に馴染みが少ない小学生も多いでしょうから、いきなりこのようなプログラミング言語を利用して学習を始めるのは難しいです。
そこで、小学生がプログラミングを学び始めるとき、最初はビジュアルプログラミング言語というものを利用するのを強くお勧めします。
ビジュアルプログラミング言語とは、テキストベースの言語と違ってブロックなどの視覚的な要素をマウスを使ってドラッグ&ドロップで組み合わせることでプログラミングできる言語です。
これなら「目で見てわかる」「操作しやすい」「ルールが単純」の三拍子がそろっているので、楽しく遊んでいるまま、自然にプログラミングの基礎を身に着けることができます。
目的別プログラミング言語3選
数百種類もあるといわれるプログラミング言語のうち、特に小学生におすすめのプログラミング言語を目的別に3つ紹介します。
Scratch(スクラッチ)
まず初めに、ゲームやアニメなど、自分のアイデアを実現するのに最適なScratchを紹介します。
Scratchとは、MIT(マサチューセッツ工科大学)で開発された小中学生向けのビジュアルプログラミング言語です。
実際に小学生のプログラミング入門に人気な言語です。
Scratchでは、画面上でキャラクターや背景を選び、動きや音声などの命令をブロックを組み立てることで、直感的にプログラミングできます。
複雑な文法や英単語を一から覚える必要がなく、身近な日本語で利用できるので、作品作りに集中できます。
さらに、キーボードやマウスを連携させることでキャラクターを操作するなどのゲームが簡単に作れます。
小学生にとって扱いやすい言語なので、自分が作りたいアイデアをどんどん形にしていくことができ、好奇心と集中力が発揮されます!!
HTML&CSS
次に紹介するのはタイピングに慣れてきた小学生におすすめなHTMLとCSSです。
HTMLとCSSは、webページの構造とデザインを作る言語で、普段見ているwebページを自分で作る体験ができます。
Scratchと違い、テキストベースでプログラミングする必要があるので一定以上のキーボード操作が要求されます。
Webページ制作に一般的に使われるもので、コンピュータ上で表示されるものがプログラミングで作られていることを実感するいい機会です。
インターネットを使ってWebページが見れる仕組みを理解する第一歩になります。
さらに、JavaScriptという言語も組み合わせるとオリジナルWebページに動きをつけることができ、アイデアの幅がとっても広がります。
Unity(C#)
最後に紹介するのはゲーム制作におすすめなC#を用いたUnityです。
ScratchやHTML,CSSと比べると複雑なものなので、プログラミングの知識がある程度身についた、ゲーム制作に興味がある高学年~中学生の方にお勧めです。
本格的に2D/3Dゲームを作ることができ、スマホアプリ、PCゲーム、VRなども制作することができます。
本格的な言語なので習得は少し難しいですが、その分奥が深く、作品の可能性が無限に広がっています。
また、勉強を続ければ将来的な進路にもつながるスキルが身に付きます!
プログラミング学習でつまずかないために
独学で始める上で、大きな壁となるのは「やる気の維持」と「わからないときに聞けない」ことです。
独学でも、インターネット上に豊富にあるオンライン教材や動画をうまく利用すれば自分のペースで、質の高い学習を進めることができます。
しかしここで問題になるのは、思った通りの結果がでないときにその原因を自分で探すしかなく、必要以上に遠回りすることがあることです。
英語でエラーメッセージが出たり、専門用語で説明されて戸惑うことも。
このようなことが多いと先に進むペースが遅くなり、やる気が減少していきます。
そのため、周りで詳しい人を見つけたり、スクールなどで教えてくれる人を頼るのが一つの解決策です。
また、最初は難しい言語からではなく、「単純」で「成果がすぐ見える」「楽しい」言語を選ぶべきです。
はじめから習得自体が難しい言語を選んでしまうと、必然的に何か作品を作るでもなくひたすら文法や単語を勉強するだけの時間が増えてしまいます。
そのような時間はプログラミング初心者、特に子どもにとっては苦しい時間となってしまい、勉強する目的を見失い、やる気がそがれる可能性が高くなります。
なので、最初はScratchなど、作品作りに集中できる簡単な言語を選ぶのがお勧めです。
そうして自由に楽しく作品を作ってるうちに、自然とプログラミングの基礎が身に付きます。
年齢別プログラミング学習ロードマップ
プログラミング学習には、年齢に応じて適した学習ステップがあります。無理なく、そして楽しみながらスキルを伸ばすには、子供の発達段階や興味に合わせた言語選択が重要です。
小学生
小学生の場合、複雑なことをいきなり覚え続けることは難しいので、まずは楽しくプログラミングを学習することを念頭に置くべきです。
Scratch
マウス操作中心なので、キーボード操作に不慣れでも問題なく取り組めます。
また、複雑な文字列を書かずにブロックを繋ぐことでプログラミングできるので視覚的な操作が可能で、プログラミング学習の第一歩に最適です。
キャラクターを動かす、キーボード入力の検知などが簡単にできるので、ゲームやアニメを簡単に作れます。
HTML&CSS
ある程度プログラミングの基礎が身に付き、キーボード操作にも慣れたら次はHTMLとCSSに挑戦することをお勧めします。
Scratchと違ってテキストベースなので少し難易度は上がりますが、簡単な文法と単語でプログラミングできます。
普段見るWebページを自分で作ることで、身の回りにあるプログラミングが実感できて一歩踏み込んだ学習ができます。
中学生
中学生になると論理的な思考を育てる学習が大切になります。タイピングや英語にも慣れてきて、テキストベースの本格的なプログラミングに挑戦しやすい時期です。
Python/JavaScriptなど
簡単なゲームやアプリの制作を通じて、より高度な論理的構造や変数・関数の概念を学びます。
少し複雑で多様な文法と単語を使いこなす必要がありますが、アイデア実現の幅が広がります。
PythonやJavaScriptを使って簡単なWebアプリやゲームを作れると、達成感があり学習意欲がさらに高まります。
詳しいことは他の記事でも紹介してあるので、ぜひこちらもご覧ください。↓
高校生
高校生の段階では、それまでの学習を踏まえてより実践的な開発へ移ることができます。
Web開発、アプリ制作、AI分野など、自分の関心に合わせた分野を深く学ぶことで実践的なスキルを身に着けられます。
C#(Unity)
Unityというゲームエンジンを利用したゲーム制作を通じて、より高レベルで実践的なプログラミングを学べるので将来の進路にもつながるスキルを習得できます。
詳しいことは他の記事でも紹介してあるので、ぜひこちらもご覧ください。↓
よくある質問
Q. 小学生でもプログラミングは必要?
A. 必要です!将来絶対に役立ちます!!
小学生のうちからプログラミングに触れることで、論理的思考力や問題解決力が自然に育まれます。
必ずしもエンジニアを目指さなくても、数学や理科はもちろん、将来学ぶその他の学問にもいい影響があるはずです。
Q. パソコンは必要?ChromebookでもOK?
A. 初期段階ではパソコン不要で、Chromebookでも十分です。
Scratchなどはブラウザ上で利用できます。
なのでインターネットに接続できれば問題ありません。
ただし、Unityなどを利用しての本格的なプログラミング学習にはWindowsかMacのパソコンが推奨されます。
Q. タイピングが苦手でも始められる?
A. もちろん始められます。
Scratchなど、ビジュアルプログラミング言語を使えばタイピング不要で、マウス操作中心でプログラミングを学べます。
学習が進むにつれて少しずつ入力が必要になりますが、その段階で自然に練習して慣れていけるので心配はいりません。タイピング力は後から身に着ければ十分です!
Q. 最初に買うべき本/機材は?
A. ネット接続できるタブレットかパソコンがあるなら他は必要ありません。
初期段階では書籍や機材は不要で、優秀なオンライン教材が豊富にあるので、それらを利用することをお勧めします。
ScratchやPythonなどは小学生向けにもわかりやすい解説が多くあります。
必要になった時点で本や周辺機材を検討するのがお勧めです。
Q. 何カ月で成果物が作れる?
A. 早ければ初日でも成果物が完成します。
YouTubeなどの動画を参考に簡単なゲームやアニメーションを真似て作り、完成してからオリジナルの工夫を加えることで、簡単に成果が出て、かつ理解も深まります。
短時間で「できた!」という成功体験を積むことが、プログラミング学習を継続する大きなモチベーションになります。
まずは体験授業から始めてみよう!
プログラミングは、今や小学生でも楽しく学べる時代です。Scratchでゲームやアニメを作ったり、HTMLで自分だけのWebページをデザインしたり、将来的にはUnityで本格的なゲーム開発にも挑戦できます。
年齢や興味に合わせて言語を選ぶことで、無理なくステップアップできるのが魅力です。
ブロック型の視覚的なプログラミング言語から始め、少しずつ本格的な言語へと進むことで、子どもは遊びながらプログラミングスキルと論理的な思考を鍛えられます。
もちろん独学で挑戦することも可能ですが、体系的に学びたい場合やつまずきやすいポイントを避けるためには、体験授業やスクールの活用が効果的です。特に、「楽しい」「できた!」という成功体験が継続のカギになります。
早い段階でプログラミングに触れることは、将来の可能性を広げる大切な一歩になります。
「興味はあるけど、子供に合うか不安…」
そんな時は、まずはTechChance!の体験授業がお勧めです。
プログラミング未経験のお子さまでも楽しく学べる環境を用意しています!
一歩ずつ段階を踏んで学べるので、途中で挫折することがありません。また、わからないことがあればすぐに講師を頼れます!
お気軽にテックチャンスの無料体験にお越しください!
我々が運営しているプログラミング教室テックチャンスでは、定期的に無料体験授業を実施しています。
テックチャンスでは、ビジュアルプログラミング言語であるScratchコースや、マインクラフトの中で「タートル」というロボットにプログラミングをして動かすマインクラフトプログラミングコース、実際にアプリやゲームを本格的に作れるUnityアプリ・ゲーム開発コースなど、年齢や経験に合わせてプログラミングを学べるよう多数のコースをそろえています。
コンピュータを全然使ったことがない状態でも、タイピングが苦手でも、お気軽に無料体験にお越しください。
実際、TechChance!で初めてプログラミングを学び、一年半でプログラミングコンテストで受賞した生徒もいます。
詳細はこちら→学習歴たった1年半の広島県の高校生が、プログラミングコンテストで入賞出来た理由
子どもの「やってみたい!」を広げるのは、周りの人たちの支えです。
もし興味があれば、まずは気軽に体験授業にお越しください。
お待ちしています!