大学入試でプログラミングが出題?【共通テスト】
2020年4月からプログラミング教育が小学校で必修科されたのを皮切りにプログラミングが学校教育の一環として段階的に導入されていく中で、ついに2025年から共通テストにプログラミングを含む「情報」が教科として採用されることになりました。
これを受けて、保護者の皆様はプログラミング教育により関心を持つようになる、お子様のプログラミングスクールへの通学を検討するなどより積極的な姿勢を示しています。しかしながら、共通テストに「情報」が採用されることはあまり知られていないので、現段階ではセンター試験に向けた対策を練っている人は少ないと思われます。
そこで、今回は共通テストでプログラミングが出題される経緯から始まり皆様がとるべき対策などを書いていきたいと思います。
どうして大学入試でプログラミングが問われるの?
そもそも、なぜ大学入試でプログラミングが問われるようになったのでしょうか。
共通テストの原型は1979年にさかのぼります(センター試験、共通1次といった名称でピンと来る方もおられると思います)。当初はN1ネットワーク(日本の主要大学と学術情報センターのスーパーコンピューターを結ぶネットワーク)が稼働していた程度で、殆どの日本人はインターネットと無縁の生活を送っていました。
翻って、今日の日本のネットワーク環境はどうでしょうか。
PCも携帯も殆どの方に普及し、ITの進化よりVTuberなどの新しい職業も生まれています。
私達の生活様式も変わろうとしています。IoTやAIを用いることで起こる第4次産業革命や、
Society 5.0、すなわち仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムで、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会が始まりつつある中で、もはやITの話はごく一部の理系の専門家だけが知っていればいいというわけではなくなったのです。今やPCをはじめとするICTを活用できる能力は必須級になりつつあります。
そこで文部科学省が学習指導要領を一新し、2020年から小中高と段階的にプログラミング教育を
必修科、大学入試センターが2025年以降の大学入学共通テストの出題科目に「情報」を追加する流れとなりました。
2025年以降の共通テストで追加される「情報」は一新された学習指導要領で必修科目として設けられた情報Ⅰから出題されます。情報Ⅰでは、合計4つの内容を取り扱います。
「情報社会の問題解決」では情報に関する法律やセキリュティを理解し、情報と情報技術を適切に活用して問題を発見・解決する手法を学習し、「コミュニケーションと情報デザイン」では、
デジタル情報の技術や種類、情報の評価法などを学習します。この2つは共通テストで知識問題として問われてきます。
一方、プログラミングの問題として問われるのは「コンピューターとプログラミング」と「情報通信ネットワークとデータの活用」です。「コンピューターとプログラミング」では、コンピューターでの演算方法を学習したり、実際にプログラミングを入力してシステムを制御したりします。
また、事象のモデル化を行い、それを評価する能力――例えば斜方投射における運動を(実際に物体を投げず、また簡単化のために空気抵抗を無視した上で)xy平面で表現し、その結果から遠くに飛ばすにはどのように投げればいいのかを考える――を育むことが狙いとされています。
「情報通信ネットワークとデータの活用」では、無線/有線LANをはじめとした情報通信ネットワークの仕組みや、SNSなどの情報システムが提供するサービスについてなどを学習します。また、取得した量的・質的なデータを分析と統計を行い、仮説を立てたりします。
これらの問題を解く際に、しばしば数学や物理の知識も必要になります。
例えば、今までの大学入試ではさほど重要視されていなかったであろう数学Ⅰの「データの分析」が重要になってくると思われます。
文章だけでは実態が把握しづらいので、一部ではありますが大学入試センターが掲示したサンプル問題を見てみましょう。
このように、単にプログラミングだけではなく知識を問う問題も出題されます。また、プログラミングは特定の言語に依存しないような問題文で出題されます。
全ての問題を見たい方はこちら(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r7ikou.html)から閲覧してください。
何を学べばいいの?
上記のサンプル問題から分かるように、情報を学んでいくうえで、単にプログラミングだけが
出来ればいいという話ではありません。
たしかに情報と聞くとプログラミングを連想する人が多いと思いますが、重要なのは問題を解決する能力です。現にプログラミングでもプログラムを試しに動かしてみて正常に終了しなければ、
原因を特定し、修正して、再びプログラムを動かします。
情報は先述の4つの内容を個別に学習するのではなく、いちばんはじめの内容である「情報社会の問題解決」で培う問題解決能力を根底にしながら、その他の項目を関連づけて学習していくことが望まれています。また、学校で実際に使用する教科書によって採用されているプログラミング言語が異なってくるので、大学入試で問われる内容は特定の言語に依存せず出題されます。
プログラミングの基本構造や考え方は言語によらず身につけておくと良いでしょう。
とはいえドイツ語の諺に「Aller Anfang ist schwer」(何でも始まりは難しい)とあるように、やはり初めて学習したり体験したりする物事は多少なりとも抵抗があるかと思います。
そこで楽しみながらプログラミングを学べる素晴らしいツールを提供いたします。
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大学入試に向けてできることは?
小中高生のうちからプログラミングに慣れ親しみ、論理的思考を身につけておくといいと思います。
論理的思考というのは、目的を達成するためにやるべきことをひとつずつ順番に考えていくことです。
仮に、イラストを上手く描けないが、上手く描けるようになりたいと考えているとします。
このときの論理的思考というのは、イラストが上手に描けない原因を特定し、どうすれば上手に描けるかをひとつずつ順に考えていくことを指します。
コンピューターにさせることを具体的に指示していくプログラミングにおいて、この考え方は
必要不可欠になってきます。また、日々の生活においても役立つと思います。
それを養う方法として、先述のカードゲームを購入して家族や友達と楽しむのもいいし、
あるいは親にお願いしてプログラミングスクールに通わせてもらうのもいいと思います。
プログラミングに慣れ親しめそうな何かしらのきっかけを作って、楽しんで学習していって欲しいと思います。
まとめ
さて、ここまで長々と書いてきましたが、要約すると、以下のようになります。
2025年から共通テストに情報が入ってくるので、現時点で受けることが確定している学生の皆様は、出来るだけ早いうちからプログラミングに慣れ親しみ、論理的思考を養いましょう。
そしてライバルより優位に立って共通テストを通過しましょう!
共通テストではプログラミング以外に知識問題や数学Ⅰで習うデータの分析なども問われるので、該当する分野における知識の収集や公式の記憶などはしっかり行っておきましょう。
それに伴い、これからは数学と物理の勉強により一層力を入れる必要が出てくることを心に留めておきましょう。
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